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ボードゲームのシステム”トリックテイク”がしっくりきた。

トリックテイキングというカードゲームのシステムがある。最近それに触れてなかなかいいなと思った。

基本的なルールは共通しているので一度やればトリックテイキングだと言って変更点、特殊点を言えばすぐできる。
実はヨーロッパの方ではかなりメジャーらしく、いろいろな種類が出ている。


プレイヤー人数は3人以上必要である。
まずカードを同じ枚数配る。そして親がカードを一枚出す。
カードはだいたい2種の属性を持っていて、強さを表す数字と、種類を表す色や模様(トランプで言うとハートとかクラブとか、以下スートと呼ぶ)のうち、親の出したスートが縛りとなる。
次の手番の人はそのスートと同じスートのカードを出さなければならない(マストフォロー:must follow)。
以下同様に同じスートのものを出していき、1周したら終わり。1番強い数字を出した人が出ているカードを取る。
取るというのは手札にではなく、後で点数計算するための取り分としてわきにどけて取っとくイメージである。
1周分の流れを1トリックといい、トリックを取る(テイク:take)のでトリックテイキングという。

ここで、親以外の人が親のスートを持っていなかった場合のみ他のスートのカードを出すことができる。ここはルールなのでもし親のスートがあれば必ず出さなければならないことに注意。
で、親のスートでないカードは基本的にトリックを取れないのだが、切り札という毎回指定されたスートをこの時に出せればトリックを取ることができる。切り札のスートが複数出たら切り札同士で数字勝負である。

トリックテイキングはシステム上手札が弱いとどうしようもないため、手札を配ってトリックをやり、なくなったら点数計算するというラウンドを何回かやってゲームとすることが多い。自分の知っている基本ルールはだいたいこんな感じ。

まぁ派生がかなり出ていてやったのもごくごく一部だが、出たカードを覚えていたり、勝負どころで出して通った時の気持ちよさなどかなり好き。世にはマストノットフォローとかトリックをとった数だけ進めるボードゲームとか取るトリック数を当てるとかトリックを取らないようにするとかいろんなゲームがあり、トランプでもできる基本システムを専用のゲームに落としこむことになるのでなかなか各自個性があり、また最低限の面白さは保証されるメリットもある(らしい)。
そしてラウンドを繰り返す関係上プレイ感が軽く、人を誘いやすいし何周もやっての満足度も総じて高くなると感じる。これはゲーマーでなくても抵抗感なくできるので大事だと思う。

自分のやったのは以下。



・大聖堂カードゲーム

ケン・フォレット作の大聖堂という本をベースにしたカードゲーム。これとは別に大聖堂というまんまの名前のボードゲームもあり、それのカードゲーム化ということらしい。
自分は原作を読んだことがあるので楽しめたが、未読の人はどうなんだろうかはちょっとわからない。悪役がマイナス点になっていたり、大聖堂の建設のために材料と職人を揃える必要があるとかはけっこう雰囲気なのでそれを飲み込めるかどうかだと思う。
そしてトリックテイキングのいいところはとりあえず1ラウンド練習でやってみるという手が使えることで、短いゲームを繰り返すというシステムこういう点もいいと思う。1ラウンドやればキャクターがわからなくてもこいつは強いやつだと認識され問題なくなる。

各自持ち色があり、それが職人のカードである。他に無色のカードに材料やらキャラクターが乗っていてマイナス点とかプラス点とか最初の親になるとか書いてある。ちょっと忘れたがたぶん各トリックを取るには数字勝負で、得点計算の時に自分の色以外の職人は意味がなく、手元の職人で材料を点数化する感じだったと思う。
材料は持ち越せるので最後のラウンドまでになんとか点数にすればよい、という塩梅。

そのシステムが多くに採用されているらしいと名前は知っていたものの、トリックテイキングを用いたゲームは初めてだったがかなり楽しめた。マイナス点のカードもあるのでうまく欲しいものだけを集める必要があり、取りたいトリックを上手に取るのが大事だとかの面白さは十分わかった。
手持ちのリソースを駆使し、最大の結果を得るという過程が非常に肌に会った。

初めてのトリックテイクという補正抜きでも原作付きなので少しとっつきにくいと思うが、材料と職人の2種を揃えるシステムはなかなかおすすめできるとは思う。



・リトルデビル

ゲームマーケットでアークライトのブースにてファクトリーマネージャーとビール侯爵を買った際に店員さんとじゃんけんに勝ったのでもらった。
正直見た目がチープだし、入手方法も明らかに投げ売り、しかも開けたらカード54枚と説明書だけといった具合でどうして日本語化したんだと思わざるを得なかったが、やってみると正統派で何度もやったいい出来だった。

スートはなしで数字の上下が条件、トリックは取らないほうがいいゲーム。

1から順番に人数×9(3人なら1から27までなど)までの数字のカードを配る。カードには数字の他に、リトルデビルの絵が幾つか描かれていてこれがマイナス点となり押し付け合う。
親が出し、次の人がそのカードより数字が上か下かのしばりが生まれ、一番大きいまたは小さなカードをだした人がトリックを取り次の親となる。
アクセントとしては15,25,35…にはリトルデビルの絵が5つも描かれていて、しかも親の時には出せないのでいかにこれを自分のとらなくていいい状況かを見極めて出すのが重要である。
どうしてもトリックを取らざるを得ない時は自分の出すカードはリトルデビルが0のものにするなど、けっこう考える。
なんどかラウンドをやって誰かが100点に達したらアウト。

ルールも簡単だしすぐはじめられてすぐ終わり、かなりうけがいい。シンプルさが気に入った。
あとは見た目だけだな。



・バーゲンハンター

アグリコラやボーナンザなどが有名なウヴェ・ローゼンベルク作のゲーム。けっこう前のをリメイクしたらしい。
構成は6色のスートに1から9のカードが2枚ずつとトリックが必ず取れるカードが2枚。ラウンドごとに一定数配り、取ったトリックのカードは持ち越す。

最初に集める数字を宣言しトリックを取って同じ数字を集めて得点化するのだが、他の数字でも貯まれば次のラウンドに2枚除いてその集めるカードとして得点化できる。得点化できない分は最終的にマイナス点になる。
各トリックでは、親のスートがマストフォローの対象で、最初に出た違うスートはそれを切り札にするか出した人が決められる。また、スートには2枚同じ数字があるのでその場合は2枚目の人が前よりも強いか弱いか宣言する。

少しとっつきにくく1度しかやっていなくて醍醐味がわかったとは言いがたいが、狙ったトリックだけを取らないと最終的にマイナス点になってしまうなとは思う。
また、出た意見として山札を配り切るわけではないので出たカードを覚えるカウンティングの意味が薄く、そこがゲーム性を損なっているというものもあった。



・エッべス

切り札や得点となるスートがラウンド中に決まるゲーム。
毎ラウンド一つの数字が指定され、その数字のスートの出た順で決まる。例えば2がその数字だとして、はじめて赤の2が出れば赤が切り札、次に青の2が出たらそれがプラス点など。当然プラスのスートを集めてマイナスのは取りたくない。
このゲームではさらにエッべスというスートも決めることとなることが特徴。エッベスはそのスートを最終的に一番持っていても持っていなくてもダメで、真ん中の人に3点入るというもの。全体で見るとエッベスのプラス3点分上がっている寸法。MAXが複数いたりしてエッベスがないこともけっこうあるが。

総じてゲームコントロールできれば強い。誰かがたくさんある色をとっていたらそれをマイナススートにしたり、自分がたくさん持っていればそれをプラスにしたり、うまく操作できると快感である。まぁ皆が狙うわけだけど。そして5色もあるので親のスートが手札からなくなることも多く、その際に如何にマイナス点を押し付けエッベスを狙って調整するかの駆け引きがいい。

いらないと思ったのは点数表で、大差がつくとそれが一目でわかるようになりしかも大逆転や最後のラウンドで勝利点が変わる要素がないため、負けてる人のモチベーションが続きにくい。点数トラックシステムは1位叩きを促進するものだと思うがそれがなかなかできないトリックテイクとは相性が悪いと思う。

バリアントもやってみたがシンプルに5色1~6数字でやるのが頭を一番働かせるかいがあっていいと思う。
恣意性があって楽しいので好き。



・ドワーフの王様

ヨーロッパで売れてるらしい。
スートは青ナイトと緑ドワーフと赤ゴブリン。数字は2から10、J、Q、K、Aと特殊カード。
ラウンドごとにどのカードを取れば点数になる(またはマイナス点になる)かの条件が変わり、結果毎回違うふうにカードを出し、違うようにトリックを狙ったり狙わなかったりする。

特殊カードは1ラウンドに1枚ランダムに入れるのだが、点数条件と噛み合ってないとけっこう空気になるが合えばわりと強力。とは言え1枚で再登場がないのでちょっとしたアクセントだろう。
5ぐらいまでのオーダーで数字が上下し結果あまり点差がつかないので、どちらかというとガチではないのかもと見せつつゲーム経験が活きるのではと密かに思う。取るトリックテイク、取らないトリックテイク、特定のトリックだけ取るトリックテイクそれぞれ切り替えが必要。
点数条件に関わるカードが出きったらもうそのラウンドは協議終了していいだろう。

ちょっと評価しづらいが軽い印象。



考える量とかける時間、プレイ時間と回転数・満足度、運と戦略のバランスがいいのがトリックテイキングの大体の特徴であると感じた。あとは皆を誘いやすいところももう一度強調しておく。
また新しいのをやりたい。お勧めのがあれば教えて下さい。
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by phys-can-tell | 2013-12-15 02:13 | ボードゲーム