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タイムレスプロジェクト

ジャニーズやアイドルには1ミリも興味がなかったが、奥さんが見ているとなんとなく内容が入ってきて、最後数話は一緒に、その後一人で最初から見返す形となった。
奥さんが見ていたきっかけも友人の体当たり布教だったので、2匹も魚がつれて大成功だろう。

下世話な感じにはなるが、やはり誰が入ることになるんだろう、という興味が視聴継続の理由なのかと思う。
また、見続けることで現役のタイムレスの3人について知ることになり、それぞれのファンになってしまったところはある。

松島聡はとにかく溢れ出るいい人であり、ちょっと天然なところも可愛く、それでいて3人で一番ダンスがうまい。
菊池風磨は歌がうまく、熱い思いが青春そのものを感じさせる。
佐藤勝利はミステリアスな部分の魅力もあるが、とにかく顔がイケメンすぎる。メンバーが8人になったともぶっちぎりで一番だ。


オーディション形式ではあるものの、一からグループを作るのではなく、今いるメンバーに加わるという形が、この番組の少し特異なところだ。
自分たちに合う人を探している、仲間探し、と言うことで、落選した人も救いがある。

一方で、5次審査まで必要だったのだろうか、という疑問もある。
番組形式でなければ3次くらいで決めるべきだったのでは。

また、旧ジャニーズ事務所のちょっと一般的ではないところも浮き彫りになった。
小学生くらいからジュニアとして活動し、体育会系な組織の中でデビュー目指す。
やはりそこは歪で不健全な何かを感じざるを得ない。

オーディション形式によるメンバー追加は、外部から旧ジャニーズグループへの今までなかった経路での参加となる。
に対して、要所要所でジュニア時代のトレーニング方法やメゾットが採用され、染まるれるか、同質さを持っているかを求められていたように思う。
結果を見るとジャニーズ出身者が2名入っているのも、せっかくオーディションしたのにという気持ちや、既定路線だったのではという疑問が生じてしまった。

30になろうというメンバーが、青春映画さながらの熱くて臭い言葉を発し、参加者がその空気や合格したいがために感化されていく。
古い考えにはなるが、いい大人の男がポロポロと泣く様を何度も見せられる。
そこにはちょっと普通の社会人にはないような異質さがあり、距離感や危うさ、水槽の中で生きてきた人たちという印象があった。

今回はいわば中途採用なわけだが、合格することへのリターンはすなわちある程度売れることが保証されたアイドルデビューであるがため、このオーディションに対して参加者はオール・インすることを求められる点がすごく気になった。
多くは20代であり、年に何日もの泊まり込みの合宿への参加や、連続して練習に参加することは定職につきながらでは難しいと思う。
途中、練習にあまり参加できず自分のポジションが少しズレていて叱責を受ける参加者のシーンがあったが、強く責める気持ちにはなれなかった。


色々と自分が今まで見てこなかったような世界を垣間見て、エンタメとしては楽しめた。
番組を通じて好きな曲もできたし、何よりもタイムレスが今後曲を出す際は気になってしまうだろう。
そういった意味で思うツボ大成功例になってしまった。

個人的には西山くんにメンバーに入ってほしかった。


by phys-can-tell | 2025-04-10 23:54 | ブログ
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