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蠱毒のボドゲ003_引き潮と満ち潮

このタイトルしか本当に考えつかなかったのか、何らかの詩集にハマっていたのか
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2022年にもう閉店してしまったが、アーチゲームズというボードゲームショップが新潟にあり、国内では入手が難しい少しプレミアの付いた古めのゲームを仕入れて、ヴィンテージとして販売していた。このゲームはそちらで購入したものである。
アーチゲームズは個人的にすごく好意的に見ていたショップで、上記理由から昔の定価よりは少し高いもののそれでも十分良心的な価格で憧れのゲームを提供してくれていたというイメージが有る。
そして、目利きやボードゲームの選定に関して、同じような趣向を持った者と感じられるこだわりが親近感があった。

このゲームはアドルングというメーカーが出していた小箱ゲームで、いわゆるキャラメル箱である。
こういう箱が小さすぎるゲームはえてして和訳ルールの収納に困ることが多いのだが、アーチゲームズが作成して付属してくれたルールは小さな紙で印刷されており、ちゃんと箱に収めることができる。こういうところにも愛があった。

ゲームとしては2人用で押し引きし合うのだから引き潮と満ち潮というタイトルだと思われるが、そのあまりに地味な見た目とタイトルは損をしている。
実際、波の動きのようにカードを目的地へ押し込めれば得点ではあるものの、海水を一気に流し込んでいるというよりはサッカーのシュートのようなむしろスポーツ味があるように感じられた。

平面的に並べたカードに対し、その上や下にあるカードが現れたり消えることで連鎖し、落ち物パズルのようにときにスルスルとカードが運ばれていく様は気持ちがよい。
見落としが発生しやすいものの、相手の処理漏れを指摘できれば得点というちょっと卑怯な処理のルールで対応されており、2人用だからまぁいいかなと思える。

何らかの形でリメイクされると、分かっているなと密かにそのメーカーに対し私の好感度が上がることだろう。
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茶色主体で駒があるわけでもなく本当に地味(写真はBGGより)

by phys-can-tell | 2024-11-20 01:20 | ボードゲーム
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