ボードゲーム「原始スープ」「ノートルダム」「金星の商人」

ついに米国Amazonに手を出した……

それはそれと、面白かったゲームシリーズ。


◎原始スープ★★★★☆
4人がベスト
1時間ちょい

☆良い点
・見た目
・テーマの再現性がよい

☆今一つな点
・ルールに荒削りな部分がある

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見た目がカラフルで、原始の海にて生まれたばかりのアメーバが生命の根源として進化していく様をよく再現しているゲーム。
最初は波の向きにただよい、食事し、排泄し、生殖して飢えるだけのアメーバ。
それが進化によって移動能力を身につけたり、寿命が伸びたり、他のアメーバを食べることを始めたりとできることが増えていく。
そのころ海には栄養が偏り、必然的に生存競争が勃発するのがまさに太古の地球を非常にうまく表現していると思う。

ゲーム性としては、アメーバが食べる栄養は他のアメーバのフンであり、自分のフンもまた他のアメーバの餌となる部分がよくできている。
しかもフンの数は食べる量より少ないため絶対量が減り、局所的に色の偏りが発生するためどんどん生き残るのが難しくなる。
進化する必然性と潰し合いが生まれるのがシュミレーションとして最高。
局所的な陣取り、大局的な生き残りが両立する。

惜しむらくは、古めのゲームのためルールが洗練されていないところが目につく。
進化カードは全ての中から選ぶシステムになっているため、把握してることが前提となり、おまけに時間がかかる。
電力会社のような、順位が上の人が不利になる構造もあるにはあるが、少し弱い上に徹底されていないので抑えきれない感がある。

カードの競りを導入するなどヴァリアントを入れればば更に良くなるのではと思うが、素のままでもボード上が色とりどりなコマが並べられ、アメーバを育てているのを見守るだけでゲームになるという感覚がありとてもいいと思う。



◎ノートルダム★★★★★
3~5人
40分

☆良い点
・ドラフト制で短時間で濃いゲーム感
・バランスがとれている

☆今一つな点
・しいて言うなら優等生的な点

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何人で遊んでも、組み替えることでノートルダムを中心とした町並みを再現できるボードが視覚的特徴で美しい。

アクションはドラフト制で、9種類あるカードを自分のデッキから3枚めくり、2枚渡す。2枚もらい、1枚渡す。もらった1枚で合わせて3枚のうち、2枚を順に使って1ターンでこれを3ラウンド×3回行って終わり。
こういうドラフトゲームは他者の考えてる間待たなくてよいため、短時間で密度が濃い内容になる。
そのため「世界の七不思議」や同人の「ドラゴンズストーン」「暗殺狂時代」など他のドラフトゲームもどれも好きである。

同じアクションを何度も行うと効果が大きくなるようになっており、その度合をワーカーを置いて表す。
そのためワーカーをある程度確保したり、ワーカーがいなくなるペストの発生を抑えるためにネズミ対策も並行しなければならない。
毎ターン3つから選べる特殊なアクションはお金がいり、ノートルダムへの参拝もコインを要するのでそちらも欲しい。
さらに、累計値に応じて入る勝利点がかさ上げされるアクションもあるのでこれも捨てがたい。

様々なことが出来るが、実際のアクションは18回しかないので今回はこの戦法で行くか、という指針を立ててやることになる。よってジレンマという苦しさもそれほどなく、むしろ何回かやりたくなる良バランスである。
おすすめ。



◎金星の商人★★★★☆
3~5人
2時間

☆良い点
・テーマの再現性がよい

☆今一つな点
・少し長い
・視認性が悪い

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宇宙をまたにかけ、あっちの星で買ったものを頑張って移動したこちらの星で売り、船をアップグレードし、ときにはヒッチハイカーの宇宙人を送り届け、お金儲けに励むゲーム。

最近再販されたゲームで、クラシックルールにてプレイ。

商人になった感覚を味わえる。この点において他のゲームよりもはるかにそうである。


この商人、かなり良心的である。買ったものをプレミア価格手数料送料別で売るとかではなく、高くても2倍程度の値段で売る。だから利益はちょっとである。
商品自体、宇宙船には最初3つ、多くても4,5個しか積めず、おまけにどこでも売れるわけではない。
探検して売れる星を探し、隕石や理不尽なワープゲートをくぐり抜けて辿り着くのである。

商人が活発に活動すると、あちこちの惑星にヒッチハイカーや商品の逼迫した需要が生まれる。
これは、売った商品タイルを袋に入れ、その枚数だけ引くタイルにそういうのがあるのである。
特需は早い者勝ちで、方向性を与えてくれる。

商人たちは少し余裕が出ると、さらなる効率化を図るため船を改造する。
より貨物が積める船、高速で進める船をそれぞれつくれるテクノロジーの星へ赴き購入するのである。
が、貨物船は遅く、高速船は狭い。とくに貨物船はふれるサイコロの数が減るのであと2マスで星へ着くのにグヌヌとなることもあり、見た目以上に手番がかかる。
そこで、半分くらいのマスをとばせるジェネレーターを買う。が、足元を見られ非常に高い。
なけなしの儲けをつぎ込んだ後、取り返すためにまた商売をするのである。

この星で取れるものはなんと隣で売れ、その隣で仕入れたものを向かいへ、向かいのを元の星へやれば永久機関や!三角貿易や!と確信しても、商品の絶対数はわりと少なくすぐに大部分が袋の中へ。あれは宇宙の集合知か。
仕方なく新たなルートを探すのが真面目な商人である。

商人は思う。この星は商売するたびに地表に降りねばならず、手間が甚だしい。
宇宙エレベーターをこの星に作り、交易ステーションにしよう。

商人は思う。ここのエイリアンが作るものは惜しい。工場を作って加工すればもっと付加価値がついてより高く売れるだろうに。
仕方ない、私が作るか。
こうして不動産も積み上がっていく。

商人になって何年経ったか、気が付くと手元のお金は資産と合わせて2000Cになった。これで私も一人前の商人だろう。
……こうして旅は終わり、また続く。


こういうロールプレイを非常に楽しめた。
勝敗も、資金が2000Cいけば勝ちなのだが10C差で負けるなどよく調整されていると思う。
商人なのにボロ儲けしないせいで2時間くらいはかかるが、堅実でこれはこれだと感じる。
コツコツやるという、宇宙がテーマであるにもかかわらず皆日本人的だ。

黒紫バックの宇宙の絵、タイルを積み上げること、タイルの半分がフレーバーイラストである、ボードサイズに比してタイルが小さいなどの点で非常に見にくいところだけが残念である。

プレイしていると思ったよりシンプルなルールであり、基本的にあちらからこちらへものを運ぶだけだと気がつく。
宇宙海賊を出したり、プレイヤー間で砲撃戦をやり、イベントカードも付け加えたいとか自分で拡張を作りたくなるよいゲームである。
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by phys-can-tell | 2014-02-21 00:51 | ボードゲーム
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