1月の映画

「スペースミッション」

NASAと元ドイツ人科学者、その息子が史上初めてチンパンジーを宇宙に送り出す話。

最後が「the begininng(はじまり)」で終わってたのがよかった。
今後(現在からみれば過去のアポロ等、宇宙計画が)進んでいくという意味であり、結果を知ってるからこそ感慨深い。

ドイツ人技術者が出ていてところどころドイツ語が使われてたが、少しかじったぐらいでも雰囲気が伝わってきた。
基本的に映画は英語か日本語のしか見てないのだが、たとえ字幕で見ていても音声的に違った言語が混ざってくるとメリハリがつく。
キャラ立てという意味で方言キャラがいるが、それに近いものがある。
ブロンドジョークや国別特徴ジョーク等、ある程度その属性がキャラクターを語っている。安易になりがちだけど。

コンピューターが発達しておらず、トラブルに対していちいち図面を広げ計算尺等で手計算を行っていたような時代にもかかわらず、よくロケットを飛ばしたなぁと思う。


「69(sixty nine)」

村上龍原作の 安保反対かぶれ田舎高校生のバカ行動。

オチは気に入らないが、高校生の心理がよく出ていると思った。
自分も含め、青春というよりアホだった時期というのが中高生。
中二病という言葉があり、反抗期があり、独自の価値観のもと動く年頃。

基本的に大人は保守的だというのが子供の見方であり、もっとよくなると主張したがる。

正しいものもあるが、経済的に独立していない者の発言権は弱いなと今感じている。
一人暮らしをしても、根幹の収入を親に依存していては重要な部分の決定権がない。
そこを分かっていないのか、分かっていて苦悩するのかでテーマが大きく変わってくるが、今回は前者。
登場する高校生は、自分の寄っている部分は見ないでその部分が含まれる全体を批判しているだけになっている。

先生等、対立側の心理(価値観の変化への戸惑い、気持は分かるが現自分の否定はしたくないという感情)などがあれば対比がもっと際立つような気がする。



「デトロイト メタル シティ」

超オトメンとカリスマメタルボーカルとの二面を揺れ動く男子の話。

原作と映画はかなり違う内容。
原作では完全な二重人格だったが、今回は吹っ切れるとメタルのほうに切り替わる感じ。
普段のナヨナヨさとメタル時の突飛な行動のギャップ、オトメン状態のときにこみ上げるメタルな感情が面白いギャグ漫画の原作に対し、手段は変わっても伝えたいことは伝わるとか、母の無条件の愛とかがテーマの中途半端な出来になっていしまっていて、ギャグかヒューマンかどっちかに特化した方がよかったと感じる。

『映画化!』というのは原作が売れたからするのと、原作を売るためにするのがあると思うが、前者の場合あんまり原作を改変するのは避けた方がいいっぽい。

「天使にラブソングを」

教会にシスターとして住むことになった場末歌手が寂れた教会を斬新な聖歌によって変えていく話。

歌がよかった。
映画でミュージカルというのは卑怯なくらいいい組み合わせ。
見せ場を歌のシーンで設定できるし、印象にも残りやすい。話自体はぱっとしなくても歌がよければ満足感を与えられる。
もっというと、その話が忘れられてもしても歌だけは一般の記憶の片隅に居続けることができる。(ミュージカルだが、America (50秒~) とかはたぶんみんな聞いたことがあると思う。)

問題は、音声を伴った媒体でないと歌は使えないということ。
元の音楽を知らないと「ドーはドーナツのド♪」などと書かれても意味がない。
二次元だとリズムや音階は表現しにくいし、できても専門的。
短歌や俳句は声に出さないと活きてこない。しかも共通認識のバックグラウンドが必要。
オノマトペは文化によって異なるが、これが一番分かりやすいのかもしれない。でも短い。

結局、抽象的な描写や比喩表現を使い、受け手の想像に任すというのが宿命なんだろうか。
読書の楽しみは想像の楽しみと言うが、作者が伝えたいことをそのまま発信したいというときはどうすればよいのか。

このへんが自分の課題。



「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ、モーレツ!大人帝国の逆襲」

昭和の郷愁にとらわれた大人を子供が連れ戻し、日常を取り戻す話。

家族の絆とか、今までの積み上げのもとに現在がある、といった教訓。
あとは、『親は子供にとって絶対的な存在』ということか。性格や習慣のほとんどは育ってきた環境で決まり、学校よりも家にいる時間の方が長いことからも親は大事。
上にも書いたが、経済的に依存している以上、逆らえないラインというものがあり、それを守ることで養ってもらっていると考えることもできる。(極論だが。)
親が親のルールを守ることの強制をなくしたことで、養う義務もないと至ったというのはわりと自然。

あちこちで評価が高いが、それほど面白いと思わなかった。
絵がいつもと同じだったからというより、展開が王道すぎたからだろうか。
クレヨンしんちゃんらしいギャグシーンはそれなりによかったが。


「バンディッツ」

髪がフサフサのブルースウィルスと相棒が銀行強盗。女一人とかを巻き込んでじたばた。

種明かしが早すぎてしらける。
これも、アクションとトーク、ギャグそれぞれが中途半端で噛み合ってない。

とりあえず爆発、とかはいい加減やめたほうがいいと思う。宣伝用くらいにしか使えない。
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by phys-can-tell | 2010-02-01 20:06 | 映画
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