イースター島の一部族率いてモアイを建てるゲーム。かなり好きなボードゲームなので紹介記事を書こうと思う。
今回はパワポを使って簡単な図を作ったくらいには気合を入れてみた。基本的にアートワークが優れていて、雰囲気ある外箱に晴れ晴れとしたイースター島のボードがある。 実はこのゲームでイースター島に興味を持ち入門書を読んでみたところ、このゲームはかなりイースター島の文化の再現度が高いなと感心した。実際のイースター島の形はもちろん、コンポーネントのモアイやその帽子、魔術師がいたり半石版という呪板の存在、そしてイースター島衰退の一員となったと言われる木を切ってモアイを運ぶコロを作るところなどリアルである。ちなみにこの木は早いもの勝ちで有限なところがゲームとしても面白い。 自分の持ち駒として3人分の力持ちの族長、様々な能力がある魔術師、そして一般労働者がある。写真下にある丸いのは部族コマで、たぶん自分の部族を誇示するものがモチーフのものである。 ゲームを開始するとまず、人数分の特製モアイサイコロを振り今回掘るモアイを決める。このゲームの運要素はここだけで、しかも全員が平等に絡む点なのが非常に好みにあう。 そして競りを行う。自分の掘りたいモアイを掘るに足りる人数のワーカーと、その優先権を争う部族コマを両手に握りしめ、せーので競る。部族コマが多い人からモアイを取っていき、出したワーカーをそのラウンドは使えない。競りに負けてしまうとワーカーは減って運ぶモアイもないなどの状況に陥るので大事である。 部族コマには他に、運びかけのモアイをマーキングして次のラウンドにも自分のモアイとして扱う使い方や、一つこのターンは使わない宣言で半石版がもらえたりする使い方がある。半石版は2枚で最後3点になり、競りで部族コマの個数が同数だった時の優先権のパラメーターになり、さらに2枚捨てることで族長に魔術師の働きをさせることができる。 魔術師はボードの特別なマスに置くことで写真にあるようなリソースを増やす働きをさせることができる。ここで得たワーカーなどはすぐ使えるのがまたいい。 帽子というのは実際のモアイにも乗っているもの。実は髪型モチーフらしいがとにかくモアイと違う石材で作られていて、乗せるとボーナス点が加算される。帽子の運ぶ起点がモアイと違い、また帽子は1人のワーカーで運べる軽さなのでモアイと違った戦略で運ぶのを考えなければならないのがまた奥が深い。 モアイには三種の大きさがあり、それぞれ建てた時に入る点数が1倍2倍3倍となる。もちろん3倍のをより高得点(モアイを運ぶ起点となる石切り場から遠い場所に立てると基本点が高い)の場所に立てると勝利へ近づくが、3倍モアイは掘る人数も3人、運ぶのも3人ととにかく手間がかかる。 基本的に労働者がモアイを掘ったり運んだりする役割を担う。重いモアイを遠くまで運ぶには人数が足りないわけで、そこで他プレイヤーのワーカーに運ぶのを手伝ってもらったり、使い捨て労働者の木のコロを使ったりするリソースのマネジメントが一番のポイントである。 この他の人のコマを利用するのが肝心で、他の人が重いモアイを運んでる時に便乗し、長い労働者の列を作ることでWin-Winの関係を築くことができる。ちなみに他の人のモアイを運ぶのに協力するとその人数分勝利点が入るので、余っていれば積極的に協力してもいいかもしれない。だが、ワーカープレイスメントと陣取りのあいの子のようなこのゲームではやはり、プレイ順序が重要で、自分が建てたい場所に先に運ばれてしまったりするとまた次のラウンドでワーカーを配置し直さなければならなかったり、少し点数の小さいところで妥協せざるを得なかったりする。なのでうまく自分の置きたいところと他の人が置きたいであろうところを考えて自分のコマを置かなければならない。 ちなみに前ゲーム会でこのゲームをやったときは、順序に泣いて最後に自分の3モアイを建てることができずに優勝争いから脱落してしまった。 モアイを建てるアフと呼ばれる土台が誰かなくなればそのラウンドでゲーム終了である。このアフが裏向きで置くので、誰が一位かパッと見た感じわからないしまた、帽子を載せるときにあれこれ自分のモアイだったっけと記憶も要求される(半石版一枚でアフを見ることができる)。 まとめると、ジャイアンツというこのボードゲームは ・ワーカープレイスメント ・陣取り ・競り ・協力 ・運要素の影響力少なめ ・美麗で再現性の高いコンポーネント な成分からなるゲームであり1時間半くらいで終わるゲームである。 カラフルなワーカーが列に並んでいろんなモアイを運んで行くさまは見た目に面白く、考えるに読み合いである。超おすすめ。なんなら持っていきます。
by phys-can-tell
| 2013-09-23 00:57
| ボードゲーム
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